『思考のプロセス』 (2012年8月23日 ブログより)




なぜ、みんな「答え」を欲しがるのだろうか。
患者さんや利用者さんへのアプローチは、
アセスメントなくしては、決められないはずなのに・・・。
アセスメントも十分にできず、答えが出るはずがない。

なのに、どうして「答え」を欲しがるのだろうか。

仕組みづくりの過程には、課題がつきもの。
その課題をひとつずつ解決していくためには、課題分析が必要。
課題は複数ある場合が多く、その複数をひとつひとつ整理していく必要もある。

しかし、その課題が見つけられず、また情報を整理できず、
ふた言目には「大変、大変」「できない」と後ろ向きな答えとなってしまう。

なのに、やはり「答え」を求めてくる。

「答え」を知っている者にとって、答えを出すことは簡単。
でも、簡単に答えを出してしまえば、そこで相手の思考は止まってしまう。

答えを探そうとするその思考のプロセスが重要。

単に答えを聞くだけでは、次に別の人にその答えを伝えたいとき、
きっとその人の言葉は薄っぺらいものになってしまう。
自分自身が情報を整理し、根拠をもって、話をすればきっと相手には伝わるはず。

だからこそ、「答え」は簡単に伝えたくない、と思ってしまう。